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●本年もありがとうございました。Kutsumi 2011/12/31

本年も、全ての日程が終了し
生徒さんも嬉々として帰っていかれました。
迎春に期する想いは、
毎年同様の「来る歳も皆が幸せに」の願いです。
今年は、災害が相次ぎ、政治も迷走をつづけ
「来年こそは、皆が幸せに」と、強く祈ります。
ありがとうございました。



●ありがとうございます。Kutsumi 2011/6/6

今年、1〜4月まで、ご入会キャンペーンを開催させていただきました。
期間中、東北は、大災害に見舞われ、日本国中が、悼み、励ます機運の中
お菓子やパンなどと浮かれていて良いのかとも思いました。
来校してくださるメンバーの方、体験受講、ご入会希望の方々の笑顔や気力に
やはり、元気に活動しようと励まされました。
友人とも、俺たちバブル世代がもっと勢いを持って頑張らなあかんで〜と
相変わらず関西乗りですが、あらたに期する想いも強くなりました。

大勢の方のご来校、体験講座のご参加に感謝いたします。
期間中は、30名以上のご入会もいただきました。
アトリエクツミ講師認定講座もスタートします。
これからも、メニューの充実、
他の学校や教室では得られない
より細やかな解説、考察を極めて行きたいと思います。

ありがとうございます。




● お見舞い申し上げます。 Kasuga 2011/3/20

東日本、三陸沖にて地震が発生し
津波により、多くの命が、
生活そのものが、奪われてしまいました。
。連日の関係各位のご尽力に奮いたち、
また救えなかった命に落胆し
寸暇に救いの想いを馳せ、祈る毎日です。

自然を愛する日本人に、自然が猛威を奮い
科学の進歩を先導してきた日本人が
科学文明の脅威にさらされ、
教訓というにはあまりにも過酷な
試練を課されています。

阪神淡路大震災の際も
現地で目の当たりにした
泪が絶えない日々の中で
元気に笑い、生きる被災者の姿
強く信念を持ち作業にあたられる
関係者、ボランティアの方の姿と重なります。

何も言葉が有りません。
毎日祈り、出来る事を出来るだけ
泪も笑顔も一緒に感じて
応援したい。

被災者の方に心から
お見舞い申し上げます。




● 新年ですな。 Kasuga 2011/1/4

あけましておめでとうございます。
今年も、本日から講座が始まり、元気に皆さんいらっしゃいました。
新年お挨拶もそこそこに、
パンやサンドウイッチに興じていただき、
今年も頑張るぞっなんて、想いが新たに寄せてきました。

今年は、各コースのメニューを見直しました♪
欧菓子講座「プルミエール初級」は、よりパティスリーのアントルメの
基本をより深くじっくり実習していただく内容に。
「シュペリュール上級講座」は、昨年は少し難易度を上げすぎた反省から
実習をメインとして初級の延長としてスキルアップをはかる講座に
更には完成度を極めていただく構成として
集中上級講座を「アントルメ集中講座」として一新しました。
欧州パン講座は、4月にリニューアルし、又更なる
ヴァリエーション豊かに、
新たにコレクション講座に、フランス、ウイーンに加えて
カフェ講座を、デザート中心の「カフェスイーツ講座」
カフェランチをコンセプトに
オシャレな、プチおもてなしメニューの「カフェパングルマンダン講座」を
毎月のレギュラーメニューとして新設し、
単品でのリクエストの多い、テクニカル講座と郷土菓子講座を
日時指定の専科講座よりフリーでリクエストできる単発リクエスト専科講座として、
リニューアルしました。

どこでもどの本でも、学べない深く楽しいお菓子やパンの切り口を
一緒に考え伝えるよう勤めます♪
今年も宜しくお願いします。

春日玖一巳




● 今年も暮れてゆきます。 Kasuga 2010/12/31

歳末は雪も散り舞う景色です。
正月の静寂を記憶の中に探す昨今では
押し迫った年の瀬の慌ただしさも、大団円的な盛り上がりも
あまり感じられなくなりました。
ただ、巡り来る除夜に期する願いは、想い出と何も変わりなく
訪れる歳に幸せを望む永遠の想いです。

アトリエも正月飾りを終えて
しゃんと背筋を伸ばして、お迎えの風情。



一年間ありがとうございました♪
来年も宜しくお願いいたします。

春日玖一巳




● クリスマス終わりましたね。 Kasuga 2010/12/27

今年もクライマックスイベント。
クリスマスが行き過ぎ、
メンバーの皆さんの歓声や毎年オーダーをいただく
皆さんの要望っをニギヤカに嬉しそうにいただきました。
感謝。
いつもの事で、なかなか自分のお菓子の写真を撮らないのですが
やはり店舗を閉めてから、ウエディングケーキや
大きなパーティーのケーキの注文が少なくなり、
ウエディングケーキも年間に数台お作りしますが
クリスマスも関係なく、ウエディングでもなく
バースデイパーティーでオーダーをいただきました。
エレガントな女性のパーティーとの事、
30名くらいで、かわいく豪華に・・
いい感じです。
思ったより妖艶な仕上がりになりましたが
たまには、こんな事もやってます〜みたいなブログも良いかと・・
こんなケーキでした・・

ショコラがご希望で、
女性なので、クーベルチュールのバラをあしらい
3段のショコラケイクの上からフルーツやプラスティックショコラの
バラが溢れ出すイメージでお作りしました。
こんなんも、やってます。

やっぱり、パティシエなのでしょうか・・
深夜、ストイックにお菓子に向き合う
深々とした空気感がたまらなく心地良い・・ですな。




● お寒うございます。 Kasuga 2010/11/22

ようやく冷え込みも冬らしく
マフラーをしている人の姿もふえてきました。
12月のメニューも作り終え、一安心・・・
ココ北浜でアトリエを開かせていただき、もう4年。
講座も増やし、毎日美味しい歓声が嬉しいのですが
あらためて、講座やメニューを見てみると
講座やアイテムが多すぎるかな・・・と感じています。
たくさんのメニュー、様々な講座・・メニューひとつひとつには、
彩り豊かで、納得のいく内容、来校される方にも、喜んでいただいているのですが、
昨今、カフェ開業の為に、受講される方も来校され、昨年も今年も2店開業されました。
欧菓子の講座は、パティサリーでのパティシエの技法を
伝授しているので、個人のカフェには少し温度が違うかなとの想いから
「カフェスイーツ」「カフェパン」講座を新たに新設し、年内プレ講座を開講中です。
そうなると、欧菓子講座をもっと、パティシエのアントルメに特定するか、とか
欧州パン講座とカフェパンの線引きなど、近頃色々考えておりまして・・・

ふむふむ・・欧菓子講座メニュー刷新しようかな・・・
そうすると、専科講座や集中講座もメニュー替えなきゃな・・・
などと、また責務を課したがる癖がムクムク・・・
年末、忙しいのに・・又時間がなくなるなぁ・・・
デモ、頭に浮かぶってことは、頑張れば、出来るってことだしなぁ〜・・とか
グルグル、頭の中で考えだしてみて、結局。
(*^_^*)替えましょう!

という事で、2011年、欧菓子講座はより、バラエティーも豊かに
パティシエの技法を伝える講座にメニューを刷新します!
他講座も、シェイプアップして、ご提供したいと思っております!
お楽しみに、2011年度メニューは、12月初旬アップ予定です。




● こんにちは、初めまして・・ Kasuga 2010/10/19

またまた、厳選素材到着しました!
蜂蜜です。以前より蜂蜜は、お菓子屋パンに使用しておりましたが
小生が好んで、山の蜂蜜を使用しておりました。
山の蜂蜜とは、花を限定したり、せずに、
山全体をはちに飛翔させて、木立の花や野の花、あらゆる植物の花から
蜜を収集させている蜂蜜の事で、地域や季節により味は異なりますが
バランスのとれた味わいが特徴です。

今回、ヨーロッパで食べたハーブの花の蜂蜜が忘れられず、
ローズマリーとクローバーの蜂蜜を入荷させました!
ローズマリーははっきりとした味わいで薫りがよく、
クローバーはしっとりとした上品な仕上がりです。
天然野風味をより活かして、またまた美味しいアイテム作りを
サポートしてくれるでしょう。

当アトリエでは、おなじみの和三盆も登場です!
高知の土佐和三盆ではなく、本家徳島の阿波和三盆です!
上品なコクと味わいは、ヨーロッパの砂糖には表現できない
日本の和三盆独自の細やかな製法から生まれる、
「侘び寂び」さえも感じる品各を持っていますね。

ご希望の方は、来校時にテイスティングしてもらっています。
[蜂蜜、食べたい!」と来校時に、叫んでください・・。




● またまたまた季節の素材が・・ Kasuga 2010/10/21

今月は何かとイチジクづいておりますが
又またまた、新手のイチジクが入荷いたしました。
遠くフランスのプロヴァンスからの登場です。

冷凍ながら、解凍しても果肉がしっかりしております♪
小粒の姿でカットすると日本の物より
中花の部分が多く、真っ赤でした♪
そうそう、イチジクって、[無花果』と書きますが
花が咲かないのではなく、この赤い部分がなんと花なんですよ!!
外からは花が見えないで実がなるのが
名前の由来です・・。

10月のG講座、無花果のタルトで
日本のビオレソリエスとプロヴァンスの黒いちじくと
食べ比べですな・・・




● またまた季節の素材が・・ Kasuga 2010/10/7

すっかり秋めいてまいりました。
酷暑が去り、ホッとしていると
来年の花粉が今年の10倍以上等の予想・・・
せっかくの秋を楽しもうとしているのに
報道も夢のない知らせばかり伝えずに
心和む報せをとおもいつつ・・・
トルコ産の馬鹿デカイ、乾燥イチジクとカルフォルニアの
これまたデカイ、デーツ(ナツメヤシ)が入荷しました。
フランスの三ツ星に、卸している物だとか・・・
今年のショコラは、この素材たちで極上のアイテムを作ろうかなと・・・・

そうそう、宮崎の農家から、またまた、今年も黒イチジク(ビオレソリエス)の
入荷が決まりました!
当アトリエの、秋の定番メニューになりましたね〜。

デーツとナッツたちのタルトも美味しそうだな〜。




● カリフォルニアより Kasuga 2010/8/3

酷暑と呼ぶにふさわしい、夏空です。
ヒンヤリクーラーの下のオアシスに体を横たえ、悦に入り浸る自分に
浮き世を離れ竜宮城で宴に興じる浦島太郎が、重なります・・・

今年は、カリフォルニアの空の下、
大きく実ったヴァレンシアオレンジが届きました。
スペインのヴァレンシア地方の呼称が付いたオレンジですが、
世界一の生産地は、カリフォルニアなんですね。
甘くて芳香豊かなオレンジの皮をシロップで
丹念に煮込んで作るオレンジピールは最高です!

スノークイーンという、ブランドのケースに
描かれて居る美しいシルエットは、雪の女王かな・・
夏の幻みたいです・・・幻の女性と言えば、乙姫様も・・・
もしかして・・玉手箱だったりして・・・





● プルルンなお菓子なお噺 Kasuga 2010/7/8

初夏の訪れとともに、ヒンヤリとした喉ごしの良い物が、恋しくなります。
そんなデザート系のスイーツに欠かせない物が、凝固剤ですね。
私もよく使いますが、夏必須のアガーとゼラチンの違いや使い分けをご紹介しましょう。

まずはゼラチン。最近コラーゲンが豊富な、ゼラチン質は大人気です。
そんな現代の人気を横目に当のゼラチンは、
昔からしっかり料理やデザートに欠かせない素材としてその地位を築いてきました。
シチューの旨味を含んだ油分とスープの水分をコトコト煮込んでトロリと乳化させたり、
ゼラチンが溶けたジュースやスープを冷やし固めると、質感は弾力性に富み、
どこまでも澄んで透き通り、光を屈折させ、キララキラと美しく清涼感と食欲を溢れさせてくれます。
そのプルルンとした魅惑的な姿をオブジェとして巨大なゼリーを
ただ眺めるだけの「ゼリー鑑賞」なるものも中世には流行ったとか・・・。

食感の特徴は、その口溶けの良さ。
動物や鳥の骨や腱などから抽出される動物性タンパク質は、
体温では流動状を保ち、凝固する温度は15℃以下の低温です。
口に含んだとたんに溶けて、滑らかに体に吸い込まれてゆくのです。
お腹の中でも胃酸でタンパク質が分解されて、体内に吸収されてゆくので胃に負担をかけません。
フルーツのムースやゼリーなどをデザートとしてとるのは、お腹にたまらず、
果物がまた消化酵素と協力して食事の分解を早める、
体に優しい、頼りになる存在なのです。
ただ、一方で酸が持つ分解酵素に弱いため、果物の酸度により、配合を増減しなくてはなりません。
それさえなければゼラチンはとても使いやすい食材です。。。
その、欠点を補って開発されたのが現代のアガーです。


この季節パティサリーやデパ地下は、涼しげなデザートや進物ゼリーが色鮮やかに目を引きます。
そのほとんどがアガーと言われる、凝固剤を使っています。
アガーは、いろんなメーカーが商品化している凝固剤で、それぞれに特徴がありますが、
その主成分は、寒天と同じ、海藻から抽出した水溶性の植物性タンパク質と
豆や果物から抽出したでんぷんや多糖類で構成されています。
寒天が主成分ですので、凝固温度や溶解温度が高く
常温でも溶けずに持ち歩くことが出来ます。

色鮮やかな色彩も寒天では曇ってしまいますが、
アガーはその原材料の選択や精製技術によりクリアな透明感を実現しています。
食感も寒天の弱点の弾力性のない固い食感をペクチンや多糖類の力を合わせて
ゼラチンのような弾力性を持たせています。
溶解・凝固温度が高いので、ゼリーの制作時には沸騰させる事が必要ですが、
トロリととろける食感に調節したアガーのゼリーは、常温でも冷やしてもその固さは変わりません。
おまけに植物性のタンパク質は、フルーツの酸の影響もほとんど受けずに、
レシピの制作が簡単なのです。

トロリとツルリンと、キラキラの質感をどんな食材でも
どんな温度でも変わることなく維持できるのです!
おすすめは、やはりフルーツの果汁をそのまま固めたゼリーや
舌上でツルリンと滑らかなコーヒーゼリーでしょうか。

ただ、凝固温度が高いので常温でも固まり始める性質上、
ムースなどの工程が入り組んだデザートスイーツには向きませんね。
アガーはシンプルなレシピと作り方で「溶かして冷やす!」のシンプルスイーツに最適です!

この夏、凝固剤の使い分けという、ハイテクニックをマスターして、
プティパティシエ気分に浸るのも一興。


テーブルオーシャン会報誌連載
L'histoire de gateaux (リストワールドゥガトー)
〜お菓子なお噺〜掲載文より






● ダッテリーニ Kasuga 2010/7/7

またまたシェフのこだわり食材入荷しました!!
7月の「シェフの気まぐれ料理講座」に使う、トマト缶です。
トマト缶と言っても、なかなか入手できないトマトです。
イタリアでも高級食材店で扱われている品種で
その形が「ナツメヤシ」に似ていることから
かわいいナツメヤシ「ダッテリーニ・Datterini」と名付けられたトマトさんです。

その味は甘み・旨味が濃厚で、そのまんまトマトソースみたいです。
これは、そのままの冷製が良いかなと・・・
旬のハモを香味油に漬け込んで、
ダッテリーニさんと極細パスタと合わせてみようかな・・・と
考えております。






●フルーツのお菓子な噺。 Kasuga 2010/5/10

初夏の訪れとともに、一年で一番フルーツの多い季節がやってきました。
この季節にコンフィチュール(ジャム)やコンフィ(漬け込み)をするのです。
遠くギリシャやエジプトの時代には、まだ砂糖は高価で精製技術も確立しておらず、
当時のスイーツは、自然に育まれた、
力強いフルーツを乾燥させて作るドライフルーツでした。
ただ現代の様な多彩な種類はなく、イチジクや杏、プラム、レーズンなどの限られた物でした。
これらのフルーツは天日や陰干しするだけで、
その味わいや成分を濃縮した極上のスイーツになりました。
それは人々を魅了する、貴重で高貴な味わいだったのでしょう。
今ではおなじみのレーズンも既に古代には作られており、
時代とともに、交易や十字軍の遠征などによりヨーロッパに広まっていましたが、
ギリシャのコリント周辺の小粒の種無しぶどう以外は、
マスカットなどのタネ入りぶどうで、食べる時や加工する際に、
小さなタネを取るのが手間だったようです。
近世になりアメリカで種無しで皮が薄く、甘みも強いぶどうが開発され、
レーズンは瞬く間に世界中に広まっていきました。
現代では砂糖も廉価で入手が可能となり、
水分の多い苺や、キウイ、パイナップルなどもシロップで煮込むことで、
ふくよかなドライフルーツにすることが出来ます。  

 私がパティシエの玉子になった頃、
働いていたパティスリーでも様々なドライフルーツやコンフィチュールを使用していました.
しかし、そのほとんどが自家製造ではなく、業者から仕入れる食材で、
自身そのことを疑うことなく、毎日を過ごしていました。
そんなある夏にイベントとしてオレンジピールを作ることになり、
当時、書籍や文献などを頼りに完成させました。
今思うと、とても稚拙なできだったでしょう。
しかしその時の出来映えよりも、自分で作る食材の愛おしさが忘れられず、
シェフをまかされて以来ジャムやドライフルーツを作り続け、
その種類もどんどん増えています。
ジャムの手作りも珍しくはなくなっている現代ですが、
遠くギリシャの空から、連綿と続く、美味への探究心を忘れることなく、
今年も旬の果実に、美味しいコンフィチュールをお作りしましょう。。。
先人に感謝をこめて。


テーブルオーシャン会報誌連載
L'histoire de gateaux (リストワールドゥガトー)
〜お菓子なお噺〜掲載文より






●熱心な男性の声にお答えして・・。 Kasuga 2010/3/28

最近、当アトリエにも男性の問い合わせが多く、
その目的も、趣味として、また、プロを目指す方、既にレストラン等を経営し、
スキルアップのために更に深く習得したいなど多様で、
それぞれの懸命な姿勢には目を見張る物があります。
昨今、男性の趣味も多様化し、男子厨房に入らずは、過去の事、
料理を嗜む事への違和感もなくなり、
それぞれのこだわりと研究心を持って趣味とする男性も目立ってきました。
元々男性には食通の食いしん坊の方も多い様子で、
こだわりも熱意も感じていました。

なんとかそんな思いを実現出来ないかなと、
テーブルオーシャンさんに相談したところ、
趣旨を快諾していただき、4月開講の運びとなりました。

これまで修業時代、シェフ時代、プロデュースや自店の経験等で培った、
私のささやかな、お菓子への想いや理論、空想や希望なども、
男同士、腹を割って楽しくご教授したいと願っております。
 お菓子のテクニックは、もちろんですが、日頃大事にしているのが素材を理解し、
お菓子を作り続けてきた先人の想いをしっかりと受け継ぎ再現すること。
ただ物真似に留まらず、そこに新たに作り手の想いを融合し再構築することですね。

 例えば、ガレットブルトンヌ。
この昔から伝わる焼き菓子を
プードルダマンド、粉糖、バター、小麦粉、塩、玉子で作っても、
なにか、こう・・味気ない。
レシピはブルターニュの物、作り方もフランスの有名ホテル仕様。
本物を知らない事は、そこですべてを納得し、この程度と決めつけてしまいます。
しかし、疑問が浮かぶのです。
先人たちがそのくらいで満足したでしょうか。
そこでフランスでシェフがされていたことを思い出しました。

 プードルダマンド(アーモンド粉末)が、素材として厨房にあるのに、
わざわざ、皮付きアーモンドと粗目糖を、
フードプロセッサーにかけてつぶしていたのです。
若い時には理解できない作業でしたが、これが光明かと、
私もアーモンドと粗目をつぶして作ってみると、確かに美味しくなっている・・・。
昔は現代のように油を滲まさずに、臼や風車、ローラーなどで
ナッツを粉末には出来ません。
そこで砂糖を一緒にすりつぶすことで、砂糖もナッツも粉末になり、
ナッツから滲みでた油は粉糖に吸収され、状態をドライに保ち、
細やかな粉末となります。これがタンプルタンです。
これを使用することで、オイルが容易に染みだし、
味わいと植物油の食感や保存性を実現してくれる。
 先人たちが培った味への想いは、現代の素材で封印されていました。

ブルターニュは、古くから優良なバターの生産地。
当然近隣の地域にも流通していました。
そのため腐敗を防止する有塩でなおかつ微発酵のバター、
アーモンドも風味の強い種類をヨーロッパから入手し、
現代のフードプロセッサでちょうど粉砕しやすい大きさの粗目を使い、
やっとブルターニュの人たちの受け継いだであろう、ガレットが完成しました。
レシピは同じで、風味、食感、作業性、すべてが向上し、
存在感がある逸品へと変貌したのです。

 この経験を期に、素材とそのお菓子が育まれてきた時代背景や作り手たちの想いなどを、
検証してお菓子に向き合うスタンスの重要さを感じ、
出来る限り「作る」ことを身上に、
オレンジピール、パートダマンド、コンフィチュールetc.・・・
様々な副食材を作っています.

 そこから見える世界は、合理的+満足感重視の理念でした。
そんなことを一緒に考えながら、貴重な時間を、
テーブルオーシャンの柔らかな空間で共有できることを願っております




 





●暖かくなりました。菌たちの出番です。 Kasuga 2010/3/20

嵐のような雨や、黄砂も大陸から届き初め、
現代的な気候の変化を感じさせ、
そのうち櫻もほころび、本格的な春に染まってゆくのですね。


それはそうと暖かくなって参りました!
今年も天然酵母の種起こしの季節です。
昨年の種はとても元気よく、丈夫で薫りも上々でした。
今年も元気よくおいしいパンに育つように願いを込めながら、
グリーンレーズンの種オコシです。

ココでは一年を通じて、元気なタネを育て
冬でも活発にパンが出来るタネを作ります。
それには自然のメカニズムを理解して
タネ自身が、強く元気にいけてゆけるような環境作りが大切です。
ケミカルな添加物はいっさい使用せず、
ミネラル豊富な粉や水、天然塩などを使用して
酵母を助ける働きをする酵素たちを十分に働かせて、
酵母にとって万全の環境作りをしてあげます。

春咲きの若いタネで作った、力強いパンも楽しみですが、秋から冬にかけての
熟成した力強いけれども味わいが深いパンも楽しみです。
今年もたくさんの方に、パンの美味しさとメカニズムの不思議を
つたえられたらいいなぁ〜・・







●リクエストにお応えして・・・ Kasuga 2010/3/1

フランスの定番スイーツとして数あるマカロンの中でも、
すっかり馴染んだ感のあるマカロンドパリ。
近年パリにおいて商業的に洗練されたスタイルとかわいさを併せ持った
その姿はすっかり日本にも根付いた感があります。
それに伴い、メンバーの方から作りたいというリクエストも絶えません。
その際、よく聞かれるのが、作り方が色々あってどれが良いのか解らないという声です。
実際、近年フランス本国から、シェフが来日することも多くなり
日本で人気のマカロンもシェフたちがオリジナルを照会しています。
マカロンベースで作る、マカロンヴァニーユ、イタリアンメレンゲのマカロンリス、
フランボア、フレーズ、ショコラ、マクローネン・・・・
ただ、シェフによって新しい作り方やレシピが紹介されていて、
正直どのやり方が家庭では適しているのか・・皆さん混乱しているようです。

フランスでも日本でも、
最新のパティスリーでは、
近年目覚ましいテクノロジーの発展によって
多様式の機械類が使用されています。
特にオーブンは、コンピューター制御の密閉率の高い物や、
一度にたくさんの焼成が可能な多段式ラックオーブンなど、様々です。
昔ながらの石釜に比べ、それぞれの加熱のメカニズムや熱の性質は異なり、
フランス本国でも、シェフたちは自店のオーブンにあわせ、
製法、焼成法などを工夫しています。
それが、シェフによって生地の焼成法や材料、
果ては新たな製法の違いを生んでしまっています。
特にマカロンは、オーブンの熱伝導や、気密性、乾燥率などに影響を受けやすい物で
その中でも、奇麗にピエ(足)をだす、マカロンドパリは、オーブンの違いに敏感です。
シェフたちは、現代多様に移り変わった、オーブンに合わせて、経験に基づく想像力を駆使し
新しく、より効率的に美しいマカロンを作ろうと努力している途上と言えます。

今回は、皆さんの疑問のお答えするべく、奇麗にピエ(足)のでる、
かわいいマカロンのメカニズムを検証し、
家庭のオーブンでも、確実に奇麗に焼ける方法をお伝えします。
あわせて、配合や食感は少し異なりますが、ビジュアルスタイルは、マカロンドパリそのままの、
もう一つのマカロンをお作ります。
メカニズムに基づいた、昔ながらのマカロンを家庭で再現できる方法と
簡単にできる、見た目そっくりのマカロン、2種類をご紹介しようかと思いました。

先人たちが築いた、マカロンとなんちゃってマカロンと
どちらがお好みかは、選んでいただいて
けれど味わいは、どちらもとっても美味しいマカロンをご紹介しますね。







春日玖一巳
●明けましておめでとうございます・ Kasuga 2010/1/4

本年も講座がスタートしました。
毎年お正月も気分がでてきたら終わりですが、やはり心引き締まる想いですね。
本年のメニューもやっときまり、いよいよ2010年がスタートです。
本年も宜しくお願いいたします。

春日玖一巳