約16世紀から19世紀まで、ヨーロッパに大きな威光を放ち統治した「ハプスブルグ王家」。
多国籍な文化の奨励と融合は、時代の芸術や音楽、食文化にも大きな影響を与えました。
ウイーンやその影響を及ぼした、近隣国の中世におけるアントルメや菓子たちを再現した講座。全12回。


1月

2月

ザッハトルテ・マリアテレジア

リンツァークーヘン・カイザークーヘン

クーベルチュールを練り混んだチョコレート生地に、
木苺ジャムとフォンダンショコラグラサージュを
コーティングした銘菓。 女帝マリアテレジアが好んだ
オレンジリキュールと 生クリームを浮かべたコーヒー。
ヘーゼルナッツのタイクにフィリングと
木苺のジャムのクーヘンと
ミュルブタイクにレーズンとアーモンドの生地を
焼き上げたクーヘン

3月

4月

アイアシュッケ・ビーネンシュティッヒ

ドボシュトルテ

ヘーフェタイク(発酵生地)にヴァニラブターマッセと
ケーゼマッセを乗せて焼いたブレッヒクーヘンと
ヘーフェタイクにアーモンドのキャラメルを乗せて焼き上げ、バニラクレームをサンドしたブレッヒクーヘン。
ドボシュマッセ(ビスキュイ)にショコラと
モカプラリネクレームを幾重にも重ね、
飴かけした、マッセの板を並べたアントルメ.

5月

6月

クーゲルフプフ フリュイ

シュバルツバルダー キリッシュトルテ
ヴィエナーキリッシュ

丸いお菓子や、王冠などの意味も含むとされる
クーゲルフプフ、またはクーベルフプは、ウイーンでよく見られる、大型の焼き菓子。
 混同されるアルザスのクグロフとは、呼び名は似ているけれど異なるものです。
王冠(クロンヌ)型でショコラとバニラのマーブルケーキに季節のフルーツコンポートを混ぜて焼きましょう。

ショコラのマッセに生クリームとスリーズのサンド
シュヴァルツヴァルド(黒い森)を模したショコラ飾り。
夏の定番さくらんぼの焼き菓子、ミュルブタイクにローマジパンのマッセとスリーズコンポート、シトロイゼルを乗せ焼き上げたクーヘン。

7月

8月

バウムクーヘン・パラチンケン

カルディナーレシュニッテン・マラコフトルテ

ローマジパン、蜂蜜、シナモン、ヴァニラ、アラク、
カルダモン、香り豊かに重なるクーヘンをシュニッテンに焼き上げます。
 厚めのクレープ生地のパラチンケンにクルミとリキュールを巻き、濃厚なショコラソースで仕上げたデザート。

バチカンの枢機卿(カルディナーレ)の 着物の配色、
白と黄色のビスキュイに コーヒーのムースをサンドしたアントルメと、将軍マラコフの戦果を讃え、名を冠した、 軽いフィンガービスキュイにレモンクレームを挟んで仕上げた、生クリームのアントルメ2種。

9月

10月

エンガディナー ヌストルテ・キプフェル・マクローネン

アンナトルテ

ミュルブタイクにヘーゼルナッツと
クルミのキャラメルフィリングを包んだ焼き菓子。
アーモンドと砂糖、オレンジの風味の三日月型の焼き菓子。
アーモンドとスパイスのマカロン。
王家御用達菓子店、デメルの女主人「アンナ」の名を冠したザッハトルテに対抗にして作られたというヘーゼルナッツの生地にショコラクレームをサンドし、
ショコラプラスティックで覆ったアントルメ。

11月

12月

アプフェルシュツリューデル・ツヴェーバルクーヘン

ドレスデナー シュトーレン

薄いペストリーに林檎とシャプリュル、レーズンなどを巻いて焼き上げ、ヴァニラソース添え。
シュツリューデルのペストリーに卵のファーと
タマネギをタルトに焼き上げる軽食。
手作りマジパンで作る、ドレスデン発祥のシュトーレン。中世の頃から食べられている大型(30㎝)のドレスデンの配合配合比率を厳守したストーレンを作りましょう!